■一日目 2018年6月16日(土)
雨の予報でしたが、なんとか持ち堪えての曇天の空。
10時10分品川発の新幹線ひかり467号に乗って熱海へ。西から新幹線で来る両親とは熱海駅11時に待ち合わせです。
予定通り合流してまずは腹ごしらえ。熱海駅前の仲見世通り入り口にある焼き鳥と釜飯の店「味くら」さんに入る。
味くらさんはランチメニューとして海鮮丼などの各種丼ものがあり、母はまぐろの山かけ丼、私は釜揚げしらす丼、友人は鯵の漬け丼。そして食の細い父は丼は注文せず鶏つくねとしらす大根、酒のアテですな(^^;)。
近況を話しつつビールも飲みつつ、のんびりしてたら昼食の予定時間をオーバーしてしまいましたが、父が積極的に話す機会はめったにないので腰を折る気になれず、たのしく盛り上がる。
さてでは熱海駅へ戻りJR伊東線に乗って伊豆半島を南下、城ヶ崎海岸へ。
1時間ほどで城ヶ崎海岸駅に到着。大きな荷物は駅のコインロッカーに預けてタクシーに乗り、城ヶ崎海岸ハイキングコースの出発点「ぼら納屋」へ移動。
ハイキングコースは海岸線に沿って林の中を歩く約1時間半のコース。アップダウンもあり、最近体力の落ちたという父に合わせてゆっくり歩く。
自生のガクアジサイが満開、見事でした。
林を抜けると、海の浸食に削り取られた溶岩岩石の海岸。
ばっしゃーん!迫力満点、荒々しい波しぶき。
崖の縁ぎりぎりまで行って下を覗きこむ、怖いもの見たさ。
有名な門脇(もんわき)吊り橋。高さ23メートル、若いひとがきゃーきゃー言いながら渡ってました。
ぼら納屋から1時間強歩いて門脇灯台に到着。灯台に昇って下りて、少し歩くと駐車場に出た。
さらにその先の海洋公園(徒歩40分)まで歩くつもりでしたが、父の疲れた様子にここで終了。タイミングよく駐車場にタクシーが停まっていたので城ヶ崎海岸駅へ戻る。
次の電車まで約30分待ち、駅舎内でぼーっと過ごす。あとで分かったことですが、駅の改札を通ってホームの端になんと、足湯がありました(ぽっぽの湯)。30分も待ち時間があったのにぃ、と自身のリサーチ不足を後悔したのでした(^^;)。
ともあれ伊豆急線に乗って約15分、本日の宿泊地「伊豆北川(いずほっかわ)」に到着。
ホテル3軒?と民家十数軒?の小さな漁村。そんな小さな伊豆の漁村で有名なのが、波打ち際の公営野天風呂「黒根岩風呂」。
とりあえず、本日の宿「北川温泉ホテル」さんにチェックイン。大きな荷物を置いて浴衣に着替え、いざ野天風呂へ。ホテル宿泊者は入浴無料、徒歩2分。
ちゃっぽーん。湯舟の目線の延長線上に太平洋。寄せては返す波打ち際、ずーっと見てても飽きないのだ。
さて、おたのしみ宿の夕食。
アワビの姿焼き、バター&レモンにて。
伊豆といえばキンメダイ、の煮付け。とマグロの刺身。
豚肉の豆乳しゃぶしゃぶ。
桜海老と青豆の炊き込みご飯。こーれが、美味かった!
炊き込みご飯は美味しかったのだが量が多くて、皆一膳づつほど残してしまった。もったいないので「おにぎりにして持ち帰りたい」と宿にお願いすると、サランラップとアルミホイルを持ってきてくれた、ありがたいねえ。
屋上の露天風呂に入ったあとは、のんびり就寝。
■二日目 2018年6月17日(日)
朝、6:00起床。
今日はちょっと晴れそうだ。
朝風呂に入って、
7:30、宿の朝メシ。
8:30、宿の送迎で伊豆北川駅へ。8:42、熱海行きの伊豆急線に乗る。
伊豆高原駅で乗り換えた「黒船電車」は車体が真っ黒にカラーリングされていて、座席も海側に面したパノラマシート。
しかし全員爆睡(^^;)。あやうく降車駅「来宮(きのみや)」を乗り過ごすところでした。そして、
徒歩7分、熱海のパワースポット来宮神社。
本殿を参拝のあと、
竹笹のトンネルを抜け、
来宮神社の大楠。周囲約20メートルあり、一周すると寿命が一年延びるという。
神社敷地内にはおしゃれなカフェもあり、コーヒーのいい香り。父にはこまめに座って休憩がいい、というのが今旅で学んだこと(^^;)。というわけで、
カフェでまったりと休憩。ぼんやりした眠気もすっきりしたのでした。紙コップの表面に凹凸があるのは断熱効果らしいで、という母のうんちくを聞きつつ、
カフェから眺める来宮神社本殿。
さてでは、午後の予定のMOA美術館へ参りましょう。来宮神社の参道を降りてきた先にタイミングよくタクシーが一台待ってました。ラッキー!
10分程度でMOA美術館に到着。
入館すると、まずは名物長ーいエスカレーター。
こんな長ーいエスカレーターが4本?くらい連なってます。まるで地底人になったような気分。山の斜面にできた美術館を体感できます。
エスカレーターを昇り切ると暗いドーム型の部屋の天井に照明で出来た万華鏡。
杉本博司さん設計の美術館はシンプルで広々と開放的。
熱海の海が見渡せる。
こんな階段の空間も「おっ!」と思わせる心地よいデザイン。
展示エリアに入ると左手に、豊臣秀吉の金の茶室の復元。現物は残っていないので当時の茶人文人の日記などを手がかりに復元したそうな。
企画展は「琳派-光悦と光琳」。
酒井抱一「雪月花図」。好きやわーこれ。間(ま)のデザイン。
常設展も観てミュージアムショップで一通り買い物もして12:40。お昼は美術館内の蕎麦屋さんでとる予定でしたが、朝飯しっかり食べててあまりお腹が空いてなかったのと、店も混んでいるだろうという予想のもと断念。
午後の予定、美術館内の能楽堂で能と狂言の開演時間13:30まであまり余裕が無いので、友人のナイスアイデアで昨夜の炊き込みご飯のおりぎりをお昼に。
まるで山登りですな(^^;)。でもうまかったー!
能と狂言、意外と楽しめる(盛り上がる)のは経験済みでしたが、老夫婦はどうかなあー?と思ってました。が、約2時間半の公演も居眠りすることなく(^^;)、予想外に好評でした。特に、喜怒哀楽のツボが読みづらい父の「よかった、おもしろかった」という反応が素直に嬉しかった。世辞の言えないひとだからねえ(^^;)。
<つづく>